保管の方法
 

手術日の朝早く捕えた場合以外は、捕獲した猫を一晩保管しなければなりません。
ガレージ、物置小屋、空き部屋など、保管場所を用意します。(オス猫は汚しまくるので要注意!)排泄物を吸収させるため、床に新聞紙を何枚も敷きます。数個のケージを積み重ねる場合は、下方の猫にオシッコが降りかからないように防ぐこと。かわいそうに思えても、餌は絶対に与えないように。トイレを置く必要はありません。どっちみち、皿でも何でも、所きらわず汚してしまうのですから。
トラップの扉を少しだけ開けて、水の皿を差し入れます。猫を逃がさないように注意すること。皿はひっくり返りにくいものを使い、病院に搬送する前に片付けてしまいます。
トラップには覆いをかけ、時々チェックします。覆いをしておくと、猫はおとなしくしているはずです。手を突っ込んだり、子供やペットを近づけたりしないように。野生化した動物なので、噛んだり、引っ掻いたりしますから。

マスキングテープの小片に猫の特徴と捕獲場所を書いて、トラップ/クラッシュ・ケージに貼り付けます。次に、麻酔をして手術室に運ばれる猫の体にそれを付け、その後、術後回復期用のケージに貼り直します。こうして、それぞれの猫について、最終的に元の群れに返すまでの全記録をたどれるというわけです。あちこちの群れから何匹か捕まえてきた場合、あまりにもよく似ているのに驚くはずです……特に、全部黒猫だったりすると……
他の動物と接触する前には、必ず、シャワーを浴びて着替えます。猫が接触伝染病に感染していたとすれば、うつす危険があるからです。
耳に目印を付ける耳の先端を切るのは、不妊手術を済ませた証拠を示す最も簡単な方法として広く行なわれており、意味のない再捕獲を防ぐための手段でもあります。メス猫の場合は麻酔をして局部を切開してから、卵巣がすでに取り除かれているとわかったりするので、特に大切なのです。無駄な費用を省き、猫に無用の恐怖心を植えつけないで済むというわけです。餌を与える人も捕獲係も、避妊済みの「自分が受け持った子」は絶対に区別できると思っていても、「全部黒ネコ」とか「全部赤茶ネコ」の群れの中に入って来た新参者を見分けるのはとうてい無理だとわかるでしょう。新しい群れに移動する猫もいるし、そうすれば、別の人が管理を引き継ぐことになるのです。目印として最もよく普及しているのは、麻酔した猫の左耳先をほんの少し切り落とすやり方です。そうすれば、20m離れた所からでもシルエットによってはっきりとわかります。