重い病気にかかった猫の管理と安楽死について厳しい環境の中で野生猫が生き残るには健康であることが絶対条件です。しかし、安楽死に関しては、はっきりと賛否両論に分かれています。概念そのものを忌まわしいとして認めない個人/団体もあります。彼らによると、どの猫にも「生存権」があり――たとえ、その「生活の質」がどんな
に悪くとも――つまり、いかなる状況にあっても安楽死など考えたくないというのです。一方、人間が動物に与えられる最も心やさしい行為のひとつが「不治の病」や「どうしようもない苦痛」から解放することであり、その場合には安楽死こそが人間に課せられた「義務」であると考える人もいます。苦痛を取り除くため積極的に行動しない人は、その苦しみに加担しているというのです。人に慣れた飼い猫なら治療の施しようがあっても、動物福祉団体には現実問題として財政的にも大きな重荷を負わせる場合があります。例えば、「ネコ・インフルエンザ」は、野生化した群れでは一種の「風土病」のように蔓延することも多いのです。野良猫にとって、拘束されて治療を受けるのは大きなストレスになります。適切な医療と看護の提供が困難なら、他の猫に伝染するのを防ぐ意味でも、苦痛を与えない方法として安楽死が最も望ましいとも言えるのです。 |