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キンバリー KIMBERLEY
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「捨てられた」と気づいた時」、ぼくは本能的に山に向かって走っていた。すると突然、網のワナに引つかかってしまったのだ。もがけばもがくほど網は身体中にきつく絡み付いてきて、たちまち逃げられなくなった。
ワナだと思つた網は、山から降りてくるシカが田んぼに入ってくるのを防ぐネツトだったと気付いた時には、もうどうしようもない状態だったんだ。
時間が経つにつれお腹はすいてくるし、なにより喉が乾いてたまらなかった。下の田んぼにはつてあるたっぷりの水を眺めながら、1日、2日と経ち、ぼくはみるみる弱っていった。そのうちに農家の人が見回りにやって来たけど、ぼくがうなったものだからそのまま行ってしまった。自分の馬鹿げた行為を後悔したが、後の祭り。
その後、ネツトを切って自由にしてくれたアークの人達にさえ、ぼくは素直に「ありがとう」が言えず、何週間も身体を触らせなかった。
この性格を直そうと思うんだけど、ずっと運に見放されていたので、ついつい怒りっぽくなってしまうんだ。
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